中国でどのくらい原発が稼働しているのか日本のマスコミは報道してくれないので、時々調べてみている。原子力関係者であればかなり多くの人が見ているだろうと思われる最近のWikipediaによると、2024年3月末現在で何と稼働中が54基、建設中が26基だという。Wikipediaで分かるのだから良いのかもしれないが、一般の人たちはわざわざ調べたりしない。例えばNHKは2月になると春節だなんだかんだと、中国平民の心中にも楽しくうな行事の画面ばかりを映し、中国政府の覇権主義的行動はおろか、日本にとって死活問題と思われるエネルギー安全保障、とりわけ原子力開発については知らん顔で押し通している。
54基が稼働中というのは、 一昔前の日本の原子力発電所の最盛期とほぼ同じところまで中国での原子力利用が到達しているということである。既に、原子力発電所の基数ではフランスを抜いて米国に次ぐ第2位となっているのである。日本人が「原子力は危険」「怖い」と言って原子力発電の足を引っ張ってきた結果、関連産業が壊滅的な状況になっている一方、中国では原子力の恩恵を享受しまくっているという現実を何故報道しないのか?折角日支事務所を置いているし、国民から集めた金で中国人のためにNHK放送センター内に事務所を維持し、中国人にやりたい放題をやらせているくらい中国が大好きなのだから、中国の原子力発電所製造能力が日本を引き離している(あるいは原子力商戦においても、中国が市場を席巻していることを報道すれば、日本人の目を覚まさせることが出来るのではないか)報道機関の本来の使命を思い出してほしい。(E.I 記)