前から不思議に思っていたのだが、何故JR貨物は海上コンテナではなく独自仕様のコンテナを使っているのだろうか。折角海上コンテナに詰め込んだ荷物を鉄道で運ぼうとすると詰め替えが必要になってしまう。海外から運んできた一つのコンテナに入っている貨物がすべて日本到着後バラバラの仕向け地に行くわけが無く、成るべく詰め替えの頻度を減らすことを考えるのも物流業者の仕事であろう。現有の在来線を有効利用して鉄道輸送を活発化すれば、JR貨物の鉄道事業の赤字が解消でき、乗客不足で廃線となりそうな路線を維持できるようになり、地方の過疎化も防げると良いことづくめではないか。それをやらずに、独自仕様のコンテナに固執して物流の効率を下げているのは、納得がいかない。
やらない理由を聞いてみると、40フィート・コンテナが大き過ぎるので、例えば既存の線路のカーブを曲がり切れない、横揺れした時に駅のホームに接触し通れない可能性が有る、トンネルの内壁に接触するなどといろいろ技術上の問題が有ると言い逃れをする。ところが、サイズを調べてみたところ、40フィート・コンテナは長さ12.19m、幅2.44m、高さ2.59mであった。一方20メートル級の客車のサイズは長さ20m、幅2.95m、高さ3.62mと全てのサイズが40フィート・コンテナより大きい。そうであれば、既存の貨車を利用して在来線を走らせるうえでは問題無いはずである。
やはりJR貨物はやりたくないから実現しないと考えるのが妥当であろう。あるいは、制度的に実現することが困難であり、それを変える気概が無いからと考えることも出来る。日本を本当に良い国にしようと考えるならば、先人たちの血と汗の結晶である在来線を安易に廃線にすることなく、地方生活者の利便性を維持し、物流の一部を肩代わりできる鉄道輸送を今の時代に合う形で存続させることを真剣に考えるべきであろう。電化が進んでいる地域での活用はCO2の排出量低減にも役立つはずである。北米では、機関車一両(すなわち運転手1名)が舶用コンテナを100個以上積んで運んでいる写真をよく見る。日本ではトラック・ドライバー不足が問題化している昨今であるので、長距離輸送は鉄道という考えが普及しやすい環境にもなっているのではないか。
ただし、大幅に鉄道輸送を増やすことになれば、電気機関車の使う電力を安定的に供給する必要が生じるので、原子力発電に大いに活躍してもらう必要も出て来るであろう。貨物輸送が主に夜間に行われることを考えると夜間電力の有効利用も視野に入り、一石三鳥となるかもしれぬ。(E.I. 記)
赤ペン親父のつぶやき
赤ペン親父のつぶやき 24話
JR貨物は海上コンテナを運べるのではないかー日本の物流を改善できるはずー
掲載日:2026.04.23